リチウム電池のエネルギー貯蔵能力はよく知られていますが、時として熱暴走を起こし、火災の原因となります。今回、イリノイ大学シカゴ工科大学の研究者らは、21世紀の驚異的な材料であるグラフェンが、リチウム電池の火災から酸素を取り除く可能性があると報告しています。研究者たちは、調査結果をジャーナルAdvanced Functional Materialsに発表しています。
Anti‐Oxygen Leaking LiCoO2
グラフェンシートが酸素原子に対して不透過性であることから、リチウムコバルト酸化物カソード電極の小さな粒子を導電性グラフェンで包んだところ、包まれていない粒子と比較して、高温下での酸素の放出が著しく減少していることを発見しました。
「グラフェンは電解質への酸素の放出を阻止するのに理想的な材料です」と研究者は述べています。 「酸素不透過性、導電性、柔軟性、そして電池内の条件に耐えるのに十分な強度があります。厚さはわずか数ナノメートルなので、電池に余分な質量が加わることはありません。カソードは確実に酸素の放出を減らすことができ、私たちの携帯電話から私たちの車まですべてに電力を供給するこれらのバッテリーの火災の危険性を大幅に減らすことができるかもしれません」。
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