スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

10月, 2018の投稿を表示しています

無線通信を変える超高速グラフェン

不要なテラヘルツ放射をろ過する。 (画像:EPFL) engineering.com の記事より グラフェンベースのRF通信デバイスは、従来のRFエレクトロニクスの周波数、電力損失、および直線性など、いくつかを克服する可能性があります。 超高速RF通信システムには、アンテナ、信号発生器、増幅器、フィルタなどのすべての部品が高性能であることが必要ですが、グラフェンを使用することで、システム全体と、個々の部品の性能を改善できる可能性があります。 高性能なグラフェンベースのアンテナは、グラフェンと半導体材料の両方の組み合わせを使用して設計することができます。グラフェンは非常に柔軟な材料であるため、非常に小さいグラフェンストリップ(幅10-100nm、長さ1μm)を超小型アンテナ(μmおよびnmサイズ)の設計に使用できます。これは、スマートフォン、コンピュータ業界、スマートカード、電子キー、RFIDタグなどで大きな可能性を秘めています。 EPFLの科学者は、不要なノイズを除去して意味のある放射線信号を保護できるグラフェンベースのマイクロチップを既に開発しています。 今日、RF通信はギガヘルツの範囲で動作しますが、グラフェンベースのマイクロチップは、現在採用されていない、テラヘルツの範囲で動作します。この追加帯域幅を使用することにより、デバイスは現在の技術で可能な数十倍の速さでデータを転送することができます。 小型化と高速通信と多チャンネル化が容易になることで、IOTもさらに拡大しやすくなりそうです。

フォード、グラフェンを使ってエンジンノイズを最小限に抑える

タイヤ&パーツニュース(プレスリリース)より フォードが2014年から取り組んでいる研究の成果として、グラフェンをごく少量使用すると、望ましくないキャビンノイズを減らすことができるそうです。 フォードのチームは、燃料レール、エンジン、各種ポンプのカバーなどの部品に、ごく少量のグラフェンを使用する方法を考え出しました。その結果、不要な騒音を減らすことができます。フォードによると、新しい部品の外観は変わらないものの、ノイズを17%削減し、耐熱性を30%向上させることができるます。 一般的に、このようなカバーを追加すると重量が増え、燃費に影響を与えますが、グラフェンは軽量材料であるため、交換する部品の重量よりも低くなるので、実際に軽量化に寄与することができます。 年末までに生産に入ると予想され、最初にMustangとF-150で使用され、最終的には他のモデルに転用される予定です。 グラフェンを機能性材料として使う場合は、純度をあまり求められない場合が多いので、普及は早そうです。

商業ベースで販売されている多くのグラフェンは、高価な鉛筆の芯でしかないという発見

GIZMODO英語版より これまで夢の素材と言われてきたグラフェンを商業的に販売する企業が世界中に増えてきました。 そんな中最新の研究によると、ノーベル賞を受賞した超薄型の「グラフェン」を製造しているとする企業60社のうち、グラフェンを50%以上含む企業はなく、その多くは10%未満であることがわかりました。 グラフェンは、厚い層になるとその特性を失いますが、分析された偽物は、10〜1000層の間にありました。 また、グラフェンは100%の炭素でなければなりませんが、ほとんどのサンプルが汚染されていたということです。 残念ながら、この研究を行った学者たちがどの企業をピックアップして分析したかは、公表されていないそうです。 このオリジナル論文では、健康で信頼できる世界的なグラフェン市場を創出するには、グラフェンの特徴付けと生産の厳しい基準を作成することが、唯一の方法であると主張しています。